子どもたちのこころの変化に寄り添うことで、悩みを一人で抱えて助けを上手く求められない子どもたちなどに、適切なタイミングで支援を届けるサポートシステム、それがスクールコンケアです。
子どもたちは、出席簿代わりに、今のコンディション(気分)を表すお天気マークをタッチするだけ!
コンディションを毎日記録し、可視化することにより、気になる子どもたちのこころの様子が一目でわかります。子どもたち自身にも、自分のこころと向き合う習慣を通して、自分をより深く知ることが出来ます。
生徒・学生が、ストレス要因にどの程度さらされているかを把握するとともに、自身の特性やストレスへの対応力、サポート環境などをチェックすることを目的として、「こころのケアチェック」を開発しました。
教育現場のいじめ、不登校予防やメンタルヘルス予防、メンタルヘルス不調者のケアなど、児童生徒・学生のメンタルヘルス対策を支援するとともに、学校経営のリスクマネジメント(安全配慮義務の視点)に貢献いたします。
・例年、学期が進むにつれ不登校傾向発現率が上昇するが、コンケアを導入した年度は年度当初と発現率が変わらずに維持できた。
・通知が来ることで生徒の心の動きが把握でき、担任の声掛けがより可能となる。
・自己申告ということで、生徒から教師へのサインを送る手段の多様化が図れる。
・上昇、下降傾向共にメール通知が届いた生徒に担任が声掛けをすると「え、気にしてくれいたのか」と表情を明るくし、なぜそうなったのかを話す生徒もいる。
・担任が気にしてくれるかどうかを試すように曇りを押していた生徒もいて、声がけをしてその旨を伝えた生徒もいた。
・生徒の心の変化は、学校生活のみならず、家庭生活、校外での出来事などもあり、生活ノートと共に並行して活用することで、より深い生徒理解、把握が可能になることが分かった。
・若い年次の教職員の心の変化を把握でき、面談等につなげることが可能になった。
・メンタルヘルスケアと共に出退勤時間の把握が容易となった。
・生徒のコンディションマップから各担任の学級経営状況も把握でき、主任や管理職のサポートにも活かせる。
・初任者の心の変化が顕著に見られ、声がけをするとともに面談を実施し、見守ることに繋げることが出来た。
・初担任をし、授業と学級経営に苦しむ2年次の教員の心が把握でき、面談を実施し、周囲もケアをしながら年度末まで無事に職務を遂行することにつなげられた。
・生徒の心の下降傾向の通知から、各担任の学級経営状況の一端が見て取れる。状況に応じて学年主任等が様子を把握したり、さりげない支援を図ったりすることが可能となった。
我が校は「いじめ・不登校・自殺の3つの無し」を学校経営の最重要課題にしています。学び合い授業や教育漫才の取組、いじめ防止教育などと同時並行的にコンケアを活用することで、その効果も相乗効果として大きく変わってくると思います。
コンケアで毎日こころの状態をチェックすることの行為が、いじめ発生の抑止力にもなっているとも感じています。実際、赤信号や雨降りマークの多い児童を校門で注意深く挨拶し観察することで、児童の表情や様子を改めて確認でき、その後のケアや予防に役立てています。
また、先生方にとっても、子どもの様子を見たり、声掛けのタイミングを図ったり、授業の中で意図的に指名したりするなど、子どもに寄り添う対応をすることができたり、大いに役立っています。
私自身がいじめが原因で不登校になった経験があり、それがキッカケとなり心理職になりました。いじめ問題は一人が解決するにはあまりにも困難です。他方の視点から問題を見つめ、協力していくこと「チーム援助」がなにより大切です。多くの人がいじめから救われること、いじめ問題について積極的に介入できるようにサポートします。
学校支援プランナーとして携わってきた中で感じていることは「1人でも相談できる大人が近くにいれば悲しい事件に巻き込まれることはなかったかもしれない」ということです。いじめの認知件数だけでなく、いじめによる自殺者は小中学生では増加傾向です。このような状況下に於いて、いち早くこどもたちのSOSを受けとめる一部門として教育現場に貢献したいと思っています。
年/ 発注者等 |
事業の内容等 |
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1990年/ 各市町村教育委員会 |
教職員対象のメンタルヘルス研修の受託開始 |
2009年/ T教育委員会 |
いじめ電話相談事業を受託 |
2010年/ S市教育委員会/ M教育委員会 |
いじめ電話相談事業を受託/ |
2011年/ |
学生相談事業を受託/ |
2012年/ |
学生相談事業を受託/ |
2013年/ |
教職員対象のメンタルヘルス相談事業を受託/ |
2014年/ |
学生対象のストレスチェック業務を受託 |
2015年/ |
スクールカウンセラー事業を受託。全小学校中学校に30名配置/ |
2016年 |
SNSカウンセリング事業を受託。4000名の通信高校生徒をチャット相談でサポート/ |
2017年/ |
コンケアを教員対象に試験導入/ |
2018年/ |
「SNS相談事業」を受託。延べ300名SNS相談員が1,400件以上の相談に対応。8割の利用者から高評価を得る/ |
「東京メンタルヘルス・カウンセラーの実績も含む」 |
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2010年/ S市教育委員会/ M教育委員会 |
いじめ電話相談事業を受託/ |